昔の友達と
- なんか話が合わないな
- 連絡を取らなくなったな
- 何とも言えない気まずさがある
と思ったことのある人は多いのではないでしょうか
かくいう私も子供が生まれてからは特にその傾向が顕著。
「20代~40代女性あるある」みたいなのであまり気にしなくて良いと思いますが、そうは言っても「これでいいのかな・・・?」なんて思ったりしますよね。
今日は
- 子供が出来てから人間関係が変わる理由
- 慶応義塾大学大学院でも研究された楽しい友人関係を作るコツ
をご紹介します!
Table of Contents
子供が生まれてから人間関係が変わる訳
それではまず、子供が生まれてからの友情関係が変わる理由をご紹介します。
新たな人間関係が増えるから
子供ができるとたくさんの人と関わるようになります。
- 最初は病院や他の妊婦さん。
- その次は児童館や公園で話す人。
- その後は保育園や幼稚園のお友達のママなど。
・・・もちろんただの知り合い程度の人が多いのですが、出会いの数は急激に増えます。
育児で時間もなくなる&一人で出かけるハードルが高くなるので、昔の友人との付き合いが難しくなるのは当然です。
興味の方向性が違うから
そんな中でも子供がいる昔の友人とは付き合いが復活したこと、ありませんか?
一方で独身の友達・結婚しているけれど子供がいない友達とはお互いにまだ好きなのに少しずつ疎遠になったり。
「子供の話ばかりするから嫌だ」と思われる場合もあるかもしれません。
が、なるべく子供の話をしないようにしても、24時間というリソースをどのように使っているかがそれぞれの状況で全く異なるのは事実。
会話のメイントピックが合わなくなるのは仕方がないことだと思います。
一人の人が維持できる人間関係には限界があるから
ここまで書いてきた「新たな人間関係が増えるから」というのと「興味の方向性が違うから」という2点に加えて、昔の友人と疎遠になる決定打があります。
そもそも、一人の人が維持できる親密な人間関係の数には限界があるって知ってました?
ベストセラー「最高の体調」に書かれていたオックスフォード大学の調査です。
2014 年、進化心理学者のロビン・ダンバーは、学生たちの協力を得て全員の電話の通話記録を入手。彼らの人間関係の変化を18カ月にわたって追跡し続けました。そこでわかったのは、ほとんどの学生が、いつも一定のコミュニケーションサイズを維持し続けているという事実です。
ダンバー博士は言います。「多くの人は自分のネットワークに新たな友人が加わると昔のネットワークはコンタクトしなくなっていく。親密な関係を維持するためには多大な認知機能と感情の投資が必要になるのが大きな原因だろう。」
人の認知ソースは大勢の友人をさばくようにはできていないため、1回につき5人前後としか親密な人間関係を築けないというわけです。
最新状態の5人前後の親密な人間関係を優先するために、昔の友人関係や興味関心の異なる友人というのは、原始の人間の名残りでどうしても優先順位を下げざるを得ないのです。
一方、人から聞いた話ですが、「50代や60代になってくると子供の手も離れ、昔の友人との関係が戻ってきて楽しい」とも聞きます。
今、少し疎遠になったからといって悲しむ必要はないのかもしれません。
楽しい友人関係の作り方
幸福度を上げてくれるのは多様性
とはいえ、楽しい友人関係は作っていきたいですよね・・・!
慶應義塾大学大学院の前野教授の2010年の研究によると「友達の多様性」が幸福度に大きな影響を及ぼすのだそうです。
この多様性というのは年齢・国籍・職業など。
とはいえ、ひとつのコミュニティに所属していると多様性というのはどんどん失われてしまいます・・・!
多様性が少ないと自分と周りを比較してしまって幸福度が下がるのかなという気がします。
多様性がある人間関係を作るためには。
1.ネットで作る。オンラインサロンなど
2.勉強に出かける。興味を持っていることを学べる場所
3.ボランティア活動
などの方法があると言われています。
ただ、単純に知り合いを増やしていくだけでは幸福感が上がりません!!
なるべく一緒にいて楽しい人・幸せな気持ちになる人と一緒に過ごすようにしましょう!
マイクロコミュニケーション
とはいえ、「時間がなさすぎて、そんな多様性のある人間関係を作るなんてことはできない!」という方にも朗報です。
小さな「社会とのつながり」が幸福感を高めるという調査結果もあるんです。
例えば、レジの後に商品をむしり取って店員と目も合わせずに過ぎ去るか、ちょっと笑顔で「ありがとうございます。」と言ってみるか・・・後者の方が心がポッと温かくなる感じがするはずです。
言われた店員さんも嬉しいのか、はっとしたような声で「ありがとうございました~」と見送ってくれるし、「ちょっとドキドキしたけど言えたぞっ!」と少しハートが温まります^^
今後会うことがあるかも分からない人なわけだし、ちょっと(良い方に)大胆になってもいいと思いますよ!
まとめ
- 人間が維持できる「親密な人間関係」の数には限界がある。
- 多様な友人関係が幸福度を高める。
- 小さな「社会とのつながり」も幸福度を高める。
ちょっぴり疎遠になってしまった友人関係・・・残念ながら、今は仕方ありません。
できるだけ多様なの友人関係を作り、日々小さな「社会とのつながり」を意識して、幸福な人間関係を作りましょう^^